愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

太宰治

太宰治「桜桃」

太宰治の短編である。書き出しは、『子供より親が大事、と思いたい。』。 自らの家庭における夫婦喧嘩を材にしたものだが、大声で罵りあうなどの場面はない。妻が呟いた嫌味に対して、太宰治は自分がいかに気が小さくて、喧嘩というものに向いてないかを書き…