愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

東欧文学

サムコ・ターレ「墓地の書」

知的障害を持つサムコ・ターレは、アル中の占い師に「『墓地の書』を書き上げる」とのお告げを受け、雨が降ったから作家になることにした。実際の作者はダニエラ・カピターニョヴァーというスロヴァキアの女性作家である。 サムコ・ターレは繰り返しの多い幼…

ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」

『永劫回帰という考えは秘密に包まれていて、ニーチェはその考えで、自分以外の哲学者を困惑させた。われわれがすでに一度経験したことが何もかももう一度繰り返され、そしてその繰り返しがさらに際限なく繰り返されるであろうと考えるなんて!いったいこの…