愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

2017-09-01から1日間の記事一覧

芥川龍之介「河童」

精神病院の患者第二十三号は、会う人みなに同じ話をする。曰く、登山の途中で河童の世界に迷い込み、そこで生活をしていたと。 語りは非常に具体的である。河童の生物的な特徴から始まり、彼らの日常生活、さらには知的文化の発展にまで及んでいる。 河童の…