愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中上健次「地の果て 至上の時」

三年間の服役を終えて地元に帰った秋幸は、生まれ育った「路地」が都市化に伴い消滅しているのを目にする。故郷を更地にしたのは、実父の浜村龍造であった。 かつて「路地」であった跡地は、自らをジンギスカンの末裔と称する覚醒剤中毒者のヨシ兄率いる浮浪…