愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三島由紀夫「春の雪 豊饒の海(一)」

三島由紀夫が傾倒していたフランスの哲学者ジョルジュ・バタイユは、禁忌(タブー)の侵犯こそがエロティシズムの本質であると著書「エロティシズム」で書いている。「春の雪」は、この思想を小説において表現したものだ。 大正時代、侯爵家の跡取りである松…