愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

三島由紀夫「暁の寺 豊饒の海(三)」

松枝清顕の親友本多繁邦は、五十代になっていた。 弁護士として大成し資産家となった本多は、自ら「客観性の病」と呼ぶ、覗きの趣味を覚えていた。松枝清顕の生まれ変わりと思われる、日本に留学中であるタイの王女ジン・ジャンに思いを寄せ、御殿場二ノ岡の…