愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

アーネスト・ヘミングウェイ

ヘミングウェイ「日はまた昇る」

第一次世界大戦後のパリには、アメリカの画家や詩人、作家などの芸術家によるコミュニティが形成されていた。多くは酒に溺れた自堕落な生活を送っており、彼らのためにサロンを開いていたガートルード・スタインには、ロストジェネレーション(自堕落な世代…

ヘミングウェイ「清潔で、とても明るいところ」

ごく短い短編である。 午前二時ごろのカフェでは、テラスで一人耳の聞こえない老人がブランデーを飲んでいる。ウェイターの一人は、早く店じまいをしたいがために、老人のおかわりを断って帰らせてしまう。年上のウェイターがそれを非難する。 『「おれも、…