愧為読書誤一生

ブログという名の読書ノート

日本文学

大江健三郎「芽むしり仔撃ち」

大戦末期、感化院(今でいう少年院)の院児たちは空爆を避けて、山の奥の僻村に集団疎開させられる。そこでは疫病が流行し始め、院児の一人の死亡をきっかけに村人は、院児たちを置いて隣の村に避難してしまう。唯一の交通手段であるトロッコの軌道を遮断さ…

星新一「殉教」

霊界にいる死者と通信することができる機械を発明した男が、人を集めたホールで実際に死んだ妻と話をし始める。デモンストレーションを終えた男はその場で自殺し、機械のマイクを通して霊界から「死というのは素晴らしい。肉体から解放された気分だ」と言う…